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お久しぶりです、味醂です。
長い間放置していてすみませんでした…(‐_‐;)
いつの間にかハロウィンから6日もたってますねあれ、脳内予定ではこんなはずじゃなかったのに、おかしいなヾ(゜▽゜*)
いまだ時間を有効に使えません…
もう、ホントにどうしてくれようか
なんかいい方法ないかな←
なんかすごく申しわけ無いんですが、つづきから季節外れも大概にしろ!!
なHalloween小説だったりします米英、一応二人は仲良しさんです(笑) 人名呼び キスあり


「Trick or Treat!」

アメリカがもぐもぐと今日もらったお菓子達を食べていると、玄関から意気揚々とした声と共にイギリスが入ってくる。この時間に来るのはわかっていたから玄関の鍵は少し前に開けておいた。ジャック・オ・ランタンを模した包み紙に包まれた飴を口に放り投げてから、イギリスを出迎える。

「やあアーサー、いらっしゃい!」

アメリカとイギリスが毎年ハロウィンにお互いを驚かせあっているのは周知の事実だ。去年負けたアメリカは今年こそはと意気込んでいた。出迎えたイギリスの後ろにはうっすらと光る妖精(の作り物だとアメリカは思っている)が漂っている。見た目は可愛い。あくまで見た目だけだが。前に見た目に騙されて酷く驚かされたことがある。何が隠されているかわからないそれらに警戒心を抱きつつ、家へと招き入れた。イギリスの方を向きながら背を向け歩き出した途端に
 
―――ぽすっ
何かにぶつかる。パッ、とぶつかったものに目を向けると… イギリスで有名な首なし伯爵が立っていた。ちなみに手に持った顔はとてもフレンドリーな笑顔だ。

「う、うわぁぁぁぁぁっ!!」

「よしっ、かかったな!」
 
とても嬉しそうに笑いながらガッツポーズを決めるイギリス。その周りを妖精が同様に嬉しそうに舞っている。

「よかったわね、アーサー?」

心なしかキャッキャッという感じの幻聴も聞こえた。
 
(なんだいあれ!?えっ?と、とにかく何がおこったんだよ!?)

現状がすこしも頭に入ってこず固まる。いつもならイギリスの憎たらしいニヨニヨ笑いに対して皮肉の一つでも投げ掛けるところだか頭が一切回らない。

「Hello?」

「H、Hello」

首なし伯爵からにこやかにそう言われて咄嗟に挨拶を返した瞬間にイギリスの大爆笑が聞こえてきた。その声で正気に戻る。

「ア、アーサー!なんだいこれっ!!どんな仕組みになってるのさ!?」

ちょっと声がひっくり返った。すると、イギリスはすぐに反論してくる。
 
「なっ、ばかっ!仕組みとか言うなよ!!ヘンリーリッチ卿に失礼だろうが! 妖精とか幽霊ってのは本当にいるんだからな」

「いるわけないだろっ!」

アメリカも即座に反論する。二人で睨みあっている様子を妖精と首なし伯爵が心配そうに見ていた。少しの間その状態が続いたがどちらともなくふぅ、と息を吐く。これでいがみ合いは終わりだ。イギリスが妖精と首なし伯爵に帰っていいぞと声を掛けてからこちらへ向き直る。妖精達と伯爵はアメリカに手を振って帰って行った。
 
「で、アルフレッドはどんな仕掛けを用意してくれているんだ?」

ニヤリと笑いながら問い掛けられた。どうみても馬鹿にされている気がする。今年、アメリカが用意したものは得意の特殊メイクの技術を使用した大量のゾンビ達だ。可動式で遠隔操作可能なハイテクなゾンビである。しかし自分があれだけ驚かされた今、あれを出してくるのは若干気恥ずかしい。出すのを渋っていると、ニヨニヨしたままのイギリスに早く、と急かされる。

「早く出してこいよ、アルフレッド?どうせお前のことだから用意してんのはゾンビか何かなんだろ?」

(全部お見通しだったのかい…)
 
渋々とジャケットのポケットからリモコンを取り出して操作した。家の中、庭、至る所からわらわらと出てくるそれらをイギリスの周りに集まるように設定する。 ―はっきり言ってすごく気持ち悪いし俺的には怖い状況だ。そんな状況にも関わらずイギリスはまじまじとゾンビを観察していた。
 
「ふーん、中々にリアルだな、この腐乱具合とか…」 何てことを言い始めるイギリスを引き気味に、距離を置いて見つめる 。

「なんでそんなのを淡々と観察できるんだい」
 
「な、なんでそんなに距離置いてんだよっ」

「見てわからないかい?簡単に言うと君の行動に引いているんだけど。というより君は一体何を用意したら驚くのさ…」

とかいうやりとりを終えた後、アメリカはゾンビ達を使ってない部屋に押し込めた。
 
(うぅ…、気持ち悪いよ)

なんてことを思いつつもダイニングへ戻るとさっきの間にイギリスが席に座りつつアメリカが今日貰ったお菓子の山(ほとんどゴミと化している)を眺めている。アメリカが戻ってきたのを感じると目線をこちらへと向けた。軽く顔を見てから腹へと移動させる。

「お前、太るぞ…」

「………」

何も言えず、そのままイギリスの向かい側の席に着いた。机の上に置かれているお菓子へ手を伸ばす。まだ食うのか…、と視線が物語っている。そんなことには一切気づかないフリをして飴を一つ掴んだ。今度もジャック・オ・ランタンの包み紙だ。パクリ、と口に入れる。
 
「まぁ、いいけど…。食い過ぎには気をつけろよ?」

嘆息されながら言われた。
 
「ちゃんとそのぶん動いてるから大丈夫だよ」

のはずだ。疑わしそう視線が向けられたが気にしない。口の中で飴を転がす。甘いなぁ、なんて思いながらぼんやりとしているとイギリスが何かを思い出したかのように口を開いた。

「そうそう、Trick or Treat」
 
「へっ?今更?」
 
「うるせぇな、お前があまりにも予想通りに驚いてくれたからすっかり忘れてたんだ」

フンッと鼻で笑われる。そりゃ、驚かされたのは自分だけれどその態度はないんじゃないのかと思う。それに負けっぱなしも気に食わない。

(アーサーを仰天させられるような方法…)

少しの間思考に沈む。
 
(あるじゃないか!!)

閃いた。
思い付いたその考えを気取られないように内心で笑う。

(絶対驚くだろうな)

口の中に残っているだいぶ小さくなった飴を確かめるように転がした。さっきから勝ち誇ったような笑みのまま嬉しそうな表情で「お前は本当に怖がりだよな」とか「まだまだ子供だな」など可愛くないことしか言ってないイギリスの小さな唇に自分のそれを押しつける。話している途中だったため薄く開いている唇に自分の舌と飴を差し入れた。しばしの間固まっていたイギリスだったが状況を把握した途端、目を見開き暴れる。逃げようとするその動きを頭の後ろに手を当てることで阻止して構わず口内を荒らした。飴と一緒にイギリスの舌を絡めれば次第に喘ぎ声が漏れだしてくる。
 
「ん゛ーっ、……ふぁ…んぅ、…っく…」

ピチャリと濡れた音がする。飲み込みきれなかったのだろう、唾液が唇の端から零れていく。白熱灯の光に照らされて酷く淫靡に光った。唇を離して流れていった唾液を辿る。

「はっ、はぁ…、んぁ」

「甘いね」

ピクリと身体を跳ねさせるイギリス。飴が溶けたのだろう、首筋に流れた唾液は甘かった。紅く蒸気した頬に潤んだ瞳で睨まれる。
 
「っ、いきなりなにすんだよ!」

(そんな瞳で睨まれたって煽っているだけなんだってば)

グッ、と自分を押さえ込んでいつもと変わらない笑みを浮かべてイギリスの問いに答えた。
 
「お菓子をあげなきゃ、悪戯されちゃうんでしょ?それに負けっぱなしは性に合わないんだ。これで今年の勝負はおあいこだね、アーサー?」

ニヤリと笑って言い切る。
 
「んなの、狡いぞっ!」

「驚く君が悪い」
 
「なんだとっ「ところでさ、アーサー。Trick or Treat?」
 
言葉を遮って決まり文句を返した。

「君だけお菓子をもらうなんてそれこそ狡いじゃないか」

少し頬を膨らませながら言う。それを聞いたイギリスは今までの怒りはどこへやらパッと顔を輝かせローブの中へと手を突っ込んだ。が、だんだんと焦りの表情が浮かぶ。

「アーサー?」

「ちょ、ちょっと待て!」

ごそごそと一生懸命服のなかを探る様子は可愛らしい。一通り探し終えたのか焦りから呆然とした表情に変わりポツリと一言。

「無い…」
 
「えっ?」

「家の…、机の上に忘れてきた…」

沈黙。
 
「アハハハハハハッ」

アメリカの大爆笑が響く。そしてイギリスの涙声も。
 
「笑うなよ!ばかぁっ!」
 
「ハハッ、さすが世界一の忘れ物大国なだけあるね」

「うるさいっ!」

泣きそうな顔をしながらも叫ぶイギリスの腕を掴んで自分の方へと引き寄せた。
 
「離せっ!触るな!」

「やーなこった!」

もがくイギリスをしっかりと抱き止めて、耳元で囁く。耳が弱いのは百も承知の上でだ。

「ねぇ、」

「ひゃあっ」

「お菓子をくれないってことは…、悪戯してもいいんだよね?」

そのときのアメリカの顔にはとても楽しそうな、そのうえに鬼畜さも滲んだ笑顔が浮かんでいただろう。その証拠にザアッと血の気の引いたイギリスの顔がひきつり笑いを浮かべていた。

「さぁ、悪戯の時間だよ!アーサー!!」
 
「なんだよそのいい笑顔は!!って、いやぁぁぁぁぁ!」


なんだこれ、というか素晴らしきこの文才のなさ\(^q^)/どこかおかしかったら言ってやって下さい。
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